人気フードエッセイストが紹介する！愛とユーモアあふれるグルメガイド「味な店」

こんにちは。広島 蔦屋書店の河賀です。
今回はサスペンスかミステリーもいいかな、と思ってみたりしていたんですが！！
このムック本が出てしまったのでわたしとしては紹介せざるを得なくなりました。

個性的なグルメガイドブック「味な店」

平野さんによる人気連載がぎゅぎゅっと凝縮！

はい、それがこちらです！

POPEYE特別編集 味な店 完全版（マガジンハウス）はフードエッセイスト平野紗季子さんによるPOPEYEの人気連載をまとめたもので、この度１冊の本となって発売されたのです。
以前こちらで同著者の「私は散歩とごはんが好き(犬かよ)」もご紹介しましたが、今回も平野さんのユーモアとセンスが光る、新しい形のグルメガイドといえるでしょう。
味な店好きにはたまらない１冊となっております。

気になる「味な店」とは？

味な店とはどんな店か！
人生がそのまま店になったようなそこにしかない物語のやどる店。
ほぼ家の店。兄弟姉妹の店。○○の奥に店が。塩対応ですがなにか？名前がズルい。そのお皿売ってくださらんかな店。などなど興味深い目次が並びます。

そんな店あるな～と色んなお店が頭をよぎるのではと思いますが、お皿売ってくださらんかな店はヤバいですね。
ある居酒屋のビールグラスは店名が入ったオリジナルのもので、なんとも味があってかわいいので、女将さんに「かわいい、ほしい」と言うと「そんなものが？閉業したらあげる」「それならもらうわけにはいかない」みたいな会話をしたような。
わたしにとってそのグラスは正直iittalaのグラスよりほしい。(やっぱりiittalaもほしい（笑）)
店の、女将さんの人生の物語に脇役までもなく通りすがりの役で出演し、グラスを眺めては喜んでいる。

どうだろう、味な店とはそういうお店ではないでしょうか。

完全でなくてもいい。
正しくなくてもいい。
自分がいいと思うことを好きにやっていく。

するといつしか、誰にもまねできない物語が生まれる。
そんな店を、味な店と呼んでいる。
扉の先に広がるのは店という物語。
その一瞬に立ち会う気持ちで味な店に行こうと思います。
広げよう、味な店のおいしい輪！

おすすめもう一冊は「ひとくちサイズを大盛りで」

フォトグラファーの奥川純一さんのZINEで、心のつぶやきをユーモラスかつ感動的に表現しています。読むと楽しくなります。
写真も必見です！