ドラマ化して欲しいくらい面白い「私のカレーをたべてください」

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こんにちは。広島蔦屋書店の河賀です。

突然ですが、どこからともなく匂ってきて、どうしても食べたくなるものってありますよね。
いくつかあるとは思いますが「カレー」もその中のひとつではありませんか?
今回は匂いなくとも活字だけで今夜のメニューが決まること間違いなしの1冊をご紹介します。

「私のカレーをたべてください」

「私のカレーをたべてください」幸村しゅう

1月22日(カレーの日)が発売日という本書は、とてもおいしそうなカレーのイラストと、鮮やかな黄色が目に留まり何の気なしに手に取りました。
読み始めた印象は、何これ!面白いじゃん!
そして一気読みした感想は、ドラマ化だな、続編もありだな!と思うほど入り込めました。

主人公は19歳の成美

主人公は児童養護施設出身の19歳の成美。
幼いころに小学校の先生が作ってくれた1杯のカレーの味が忘れられなくて、施設を出てからカレー屋でバイトを始めます。
理想の味のカレー屋「麝香猫」で働きながら色んなことを経験し成長していく成美ですが、当たり前のように思えることがそうではない自分の境遇を静かに受け止め、真っ直ぐにカレーに注ぐ愛と情熱には感動します。

成美がずっと守り続けている施設の調理師だった宮さんの言葉があります。
「まずは優しい手を作ること。その手で作った料理が食べた人の栄養になって、みんなの体を大きくするんだからね」
「料理を食べる人の顔を思い浮かべなさい。そしてその人が健康で、元気で、笑顔になる料理を作りなさい」
そういって、目をつむり手をマッサージする。

想像力を掻き立てられるキャラ多し

毎日のように料理をするわたしですが、自分の怠惰さとあざとさが恥ずかしくなってしまいます。
成美を取り巻く大人や同級生やアルバイトの登場人物も想像力を掻き立てられるキャラで、きっと推しができると思います。
わたしは二人推しがいます。詳しくは言えませんが、口が悪くて意地悪だけど、たまに優しくて傍にいてくれる人はいつだって大切な人なんですよ、これはもう世の常!
実写化ならあの人しかいないな~詳しくは言えませんよ(笑)

カレーレシピ付き

忘れてはいけないのが登場するカレー!作る工程の描写を読んでいると、まさに冒頭で述べたような食欲をそそるスパイスの香りがしてきそうです。
カレーヲタクでなくともきっと作りたくなります。
そうなっても大丈夫!
登場したカレーのいくつかは再現できるように、印度カリー子さんのレシピ付きなのです。
あまりの食べたさにわたしも読んですぐ買い物に行き作りました!
といいたいとこですが、本当にすぐ食べたくて、いつもより少し高級なレトルトスパイスカレーを買って食べました。

改めてカレーの奥の深さと気  軽なやさしさを感じ、おいしい記憶は心の拠りどころにも希望にもなると思えたのです。
そんな料理に出会いたいし、作りたいですね。

「関西のスパイスカレーのつくりかた2」

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