2020年リニューアルした「平和記念公園レストハウス」へおでかけしてみませんか?
こんにちは!
ペコマガ編集部の なみかです。
今日は2020年7月にリニューアルオープンした「広島市平和記念公園レストハウス」をご紹介します!
改修前のレストハウスには何度か休憩するために入ったことはあったんですけど、リニューアル後色々と変わったみたいなのでしっかりとリポートしますね。
広島市平和記念公園レストハウスとは
現在の平和記念公園レストハウスは、1929年に大正屋呉服店として建設されました。
そこから1944年広島県燃料配給統制組合が使用する燃料会館となり、被爆後、1957年に広島市が買収して東部復興事務所として東部地域の復興の拠点へ。
その後1982年に以前のレストハウスとして再整備され、2018年から改修工事に入り2020年7月にリニューアルオープンしました。
建物に入ってすぐの受付に模型が3つ並んでいるんですけど、左から順に新しくなっていっています。
模型を見て分かるように、リニューアルして大きく変わった点、まずは外観です。
以前あった屋根がなくなり、建設当初の大正屋呉服店の建物を再現しています。
平和記念公園レストハウスは、公園内で被爆前の旧中島地区の面影を残す唯一の建物。
その歴史を後世に伝えるため、改修工事後も当時のものを残しつつリニューアルしているそうです。
【1階】 広島の魅力が集まったレストハウスショップ
観光案内所
1階は主に観光案内所、お土産を販売しているスペースです。
もともとレストハウスは、小さな売店があり観光案内所として利用されていましたが、リニューアル後はお土産ショップ、カフェ、多目的ホール、資料展示など「公園内でのおもてなし」をテーマに新しく生まれ変わりました!
現在観光案内所では毎日、平和公園内や周辺を自転車で案内してもらうツアーを開催しています。
地元のガイドが案内してくれて、そのあと参加者みんなでアウトプットするために感想を言い合うという場も設けているそうです。
当日予約もOKですが、気になる方はお電話でお問い合わせください!
レストハウスショップ
お土産は広島県内の特産品や工芸品が販売されています。
平和関連の商品もあるんですが、その中でもレストハウスのロゴをあしらったオリジナルトートバッグが人気なんだとか。
ロゴは、6本の柱でレストハウスの建物を表しているそうですよ!
色は建物の色、シンプルなデザインで使いやすそうですね♪
展示
ショップの横にはスロープがあり、その奥に階段とエレベーターがあります。
その手前には被爆による火災で焼けた天井の展示がされています。
このように説明付きで自由に見学することが可能です。
こういった跡などを数ヶ所で見ることができるのですが、建物を改修工事するときに見つかったものだそう。
建物が被爆の実相を伝えてくれます。
【2階】 誰でも利用できる休憩・喫茶スペース
PIANO CAFE
2階には、休憩で使える喫茶スペース「PIANO CAFE(ピアノカフェ)」があります。
広々としていてゆったりと過ごすことができますよ。
PIANO CAFEでは、広島の歴史ある珈琲店「寿屋珈琲」が作ったPIANO CAFEオリジナルのブレンドコーヒーや、広島のパン屋さんや菓子店で販売している軽食メニューをいただくことができます。
元安川を眺めながら、ゆっくりとティータイムもいいですね♪
誰でも利用できるので、観光客はもちろん、地元の方にも利用してもらいたいとおっしゃっていましたよ。
この辺りにカフェも少ないので、日常使いされてみてはいかがですか?
被爆ピアノ
カフェの奥に展示されている、被爆ピアノ。
1926年に持ち主だった河本明子さんが愛用されていました。
しかし1945年8月6日に爆心地1キロの場所で被爆し、19歳の生涯を閉じました。
明子さんの自宅にあったピアノも、爆風により多くのガラス片で傷ついた跡があります。
近くで見ると、小さなガラス片が突き刺さっているのが分かりました。
PIANO CAFEについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!PIANO CAFEDATA:広島市中区中島町1-1 2階/TEL.082-546-9133 /営業時間.9:00〜17:00 /店休日.なし /Wifi.○ /駐車場.なし川の近くで癒される 平和記念公園レストハウス内に新オープンの “PIANO CAFE”
希望の川
こちらにはピースツアーに参加した方々の“大切にしたいこと”(青、白の紙)と、被爆者の方々のメッセージ(ピンクや黄色の紙)が貼り出されています。
青や白い紙が川、そして色のついた紙が灯籠。
毎年8月6日に行われる灯籠流しに見立てて、ツアー参加者の一人一人が大切にしたい気持ちが、被爆者の方々のメッセージを運んでいきます。
【3階】 旧中島地区の歴史が分かる展示室
旧中島地区とは、現在の平和記念公園がある場所のことを言います。
今は平和資料館があり、広い公園になっていて、まさかここに町があったなんて想像できないですよね。
実は私の祖母が被爆をしていて、私は被爆3世です。
小さい頃から学校でも平和教育を受けてきましたが、原爆に関する話は目を覆いたくなるような辛く悲しいものばかりでした。
実相を伝えることはもちろん大切ですが、でもそれだけでは非現実的で他人事になってしまうんですよね。
遠い昔の話と思われてしまうかもしれません。
でもここには実際に賑わっていた町があって、今の私たちみたいに仕事したり、学校に行ったり、友達と遊んだりしている風景があった事を知れば、より身近に感じることができるのではないでしょうか?
こちらの模型が被爆前の旧中島地区です。
建物がたくさんあるのが分かりますよね。
実際に暮らしていた人たちの生活を知ることで、他人事でなく自分事として考えるきっかけになるのではないかと思いました。
こちらの展示室では4つの展示コーナーがあり、旧中島地区がどういった町だったか、また建物(現在のレストハウス)の歴史、そしてこれから未来へどう発信、継承していこうとしているのかを知ることができます。
広島に住みながら知らないこともあったので、ぜひ広島に住んでる方にも来て見てもらいたいです!
【地下1階】 当時の記録が残る展示室
以前は手続きをしないと見ることができなかった地下1階も、現在は新設されたエレベーターや階段で降り自由に見学できるようになりました。
こちらは前使われていた階段。
細くて通り辛いため誰でも見学できるというわけではなかったそうです。
地下に降りると、そこには被爆前から変わらない風景がありました。
リニューアルに伴い新しく床を設置し、室内の段差をなくしているのでベビーカーや車椅子での見学も可能です。
地下1階では、この建物が受けた被害が今もそのまま残っています。
当時の燃料会館(現レストハウス)は爆心地との距離は約200m。
それだけ近くで被爆し、原子爆弾がどれだけの被害を与えたのか実際に目で見て感じてください。
私はここだけ時間が止まっているような、そんな気がしました。
そして、この建物内で唯一の生存者であった野村英三さんの手記や被爆当時の様子を描いた絵、被爆直後の燃料会館の写真がを見ることができます。
原爆が投下された時間に地下室にいた自分だけが助かり、被爆直後に野村さんが見た光景。
今の私では想像できないほどの辛い光景だったんだろうなと考えると、心が苦しくなりました。
“つなぐ” がテーマのレストハウス
全部をお伝えすることはできませんが、レストハウスがどういった施設か伝わったでしょうか?
1階には“街をつなぐ”、2階は“人をつなぐ”、地下1階と3階には“歴史をつなぐ”というテーマがあります。
お土産を買ったり、休憩したり、歴史を知ることができる施設。
広島に観光に来たなら、むしろ広島に住んでいる人こそ、実際に目で見て感じて、自分で考えてみたり、誰かと共有したり、後世に受け継いだり、何か行動を起こしたり…
ここに来て見て感じてほしいものがあります。
原爆ドームや、平和記念公園を訪れた際にはぜひレストハウスにも立ち寄ってみてください。
もちろん、広島在住の方にも一度訪れてもらいたいです!
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