「冒険起業家ゾウのウンチが世界を変える」北広島町から発信する物語

広島の書店員さんがセレクトしたおすすめの本を紹介。
あなたの暮らしをさらに豊かにする一冊をお届けします。

こんにちは!
エディオン蔦屋家電 書籍担当の岡野哲也です。

突然ですが、みなさんゾウは好きですか? 

ぼくはカバが一番好きですが、ゾウも好きです。
では、ゾウのウンチはどうでしょう。安佐動物公園でゾウを見ていると、たまに目の前で披露してくれるアレですね。

いくら「ゾウも好きです」なんて言っても、さすがにそのウンチともなると、いざ目撃しても、宮島のシカのそれとは圧倒的に違う迫力で繰り広げられる生理現象に少し引きながら「飼育員さん大変じゃろうなあ」とか「食費ってどんくらいかかるんじゃろうか」などと思う程度にしか感想を抱けません。

しかし、このゾウのウンチに、世界を変える力を見出し、実際に形にし、現在進行形で世界を変えている人がいます。
それも、北広島町を拠点にして。

北広島町の冒険起業家が出版した本

彼の名前は植田紘栄志(うえだひさし)さん。
岐阜県出身の起業家かつ冒険家で、インディ・ジョーンズのような格好をしています。現在は典型的な過疎地(植田さん曰く「ハード過疎地」)の北広島町で、ミチコーポレーションという会社の代表取締役を務め、「芸北ぞうさんカフェ」の運営や、スリランカで採れる自然素材を使用した製品、ゾウのウンチのリサイクルペーパーの製造、販売をされています。

岐阜生まれの冒険起業家が、北広島町というハード過疎地でスリランカのゾウのウンチ……。
謎は深まるばかりです。
さらに追い討ちをかけるように、ミチコーポレーションはぞうさん出版という出版部門を立ち上げ、『冒険起業家 ゾウのウンチが世界を変える』という本を出版されました。
ハード過疎地でなんと手広くお仕事をされているのか!

こちらがその本です。

冒険起業家 ゾウのウンチが世界を変える
著:植田紘栄志
出版:株式会社ミチコーポレーション ぞうさん出版

読んで初めて分かる、植田さんの人生

さて、この本、植田さんの活動を的確に表現されたタイトルですが、内容はその活動について余すことなく赤裸々に語られており、まさに事実は小説よりも奇なり。衝撃的な出会い、苦渋の選択、非情な現実、そして植田さんの決断。

人として、ビジネスマンとして、植田さんの気持ちに共感し、行動力に尊敬し、人柄に惚れ込んでしまう壮大なものとなっており、今北広島町で活動をされていることも、全ての事象が繋がってたどり着いた必然なのだと感じる物語が綴られています。

初めてこの本のことを知ったとき、同時に植田さんがそこに至るまでの経緯がまとめられた週刊ダイヤモンドの記事も読みました。
正直、その記事内容だけからだと、社交性の高い人が、ひょんなことから出会ったスリランカ人との付き合いの中で、ふと見つけたビジネスチャンスをものにして、ファンキーなビジネスを楽しそうに繰り広げておられる、といった感じの印象を受けました。

しかし本を読み、その記事の裏側で、植田さんがいかに苦しみ、足掻いて、仲間と出会い、別れ、それでも信念のために戦ってきたのかを知ることができました。

同じ広島に住む人に読んでほしい、感動の物語

この読書体験は、一つの会社でサラリーマンを続けているぼくにとって、とても衝撃的で感動的なものでした。
植田さんのような人と一緒に仕事をしてみたいと思わせてくれるし、植田さんが今広島という土地を活動拠点に選んでくれたことを嬉しく思います。

そして、その活動に少しでも貢献ができるのであれば、そんな気持ちでお店に本を置き、ここでキーボードを叩いています。
植田さんが、ミチコーポレーションが世界を変えていく様を、これからも応援していきたいと思います。

ゾウのウンチ、悪くないですよね。

ちなみにこちらの本は、エディオン蔦屋家電の1階に置いてあります。
お手に取ってもらえたら嬉しいです!

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